【阪神JF 2022】予想

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12月11日に阪神競馬場芝1600メートルを舞台に開催される阪神ジュベナイルフィリーズについて予想を展開していく。

全頭評価は以下のリンクからどうぞ。

予想のテーマ

今年に限らず阪神JFは、メンバーの多くが1400以下の距離を経験しているため、テンから流れるレースになりやすい。

また、この世代初のGⅠ競走であることから、現時点での馬の完成度や、このレースまでの経験値がモノを言う。

スローの上がり勝負しか経験していない馬は、人気サイドであっても本命視しづらく、21年のナミュール・ステルナティーア、19年のリアアメリア・ウーマンズハートは、いずれも抜けた1人気を含む人気上位に支持されていたが、本番では大きく人気を裏切っている。

無理なく好位をとれる追走力を前提として、3ハロン勝負ではない上がりを使える馬、または、前に行って垂れない脚質の馬を探すことを予想のテーマとしたい。

なお、アルテミスSの1・2着馬は、上述の条件のいずれにも当てはまらないため、当日気配で3列目に組み込む可能性を残しつつも2列目以上で評価することはしない。

◉ 本命

本命はモリアーナ。前走のコスモス賞ではスッと好位をとって前でレースを進める形だったが、早目に仕掛けたドゥアイズを全く寄せ付けず、最後は尻尾を振って遊びながらの完勝。Aコース7日目で時計のかかるコンディションで楽に勝ち切った事の意味は大きい。

また、デビュー戦の東京マイルはレースの質としてはコスモス賞とはほぼ真逆のスローで、馬込みで脚を溜めてほとんど馬なりのまま上がり33秒で余裕のゴール。ゴシゴシ追っていれば32秒台で上がっていたと思われるが、実質3ハロンだけの競馬で3馬身の着差は内容が濃い。

モリアーナは、無理なく好位をとれる追走力がありながら、異なる質のレースでしっかりと上がりを使った実績を持ち合わせている。まさに、今回のレースに求められるキャラクターとビタっと合致する。

加えて、エピファネイアにダイワメジャーという早熟×早熟の血統背景は、現時点での馬の完成度に対する後押しで、阪神外回りにはおあつらえ向きの血統背景でもある。

鞍上は重賞未勝利ではあるが、父の管理馬でのGⅠ初制覇への期待も込めて本命で評価したい。

○ 対抗

対抗はサンティーテソーロ。レシステンシアをイメージすると非常に買いやすい。

レシステンシアはダイワメジャーにデインヒル×サドラーズウェルズというパッケージだが、サンティーテソーロは、エピファネイアにデインヒル×サドラーズウェルズというパッケージ。

デインヒルもまた早熟系の血統で2歳戦から戦える仕上がりの早さを後押しするような血脈。つまり、モリアーナとはアプローチが異なるにせよ、こちらもまた早熟×早熟の血統背景。

また、レシステンシアの阪神JFは先行押し切りの肉を切らせて骨を断つ競馬であったが、レシステンシアのサドラーズウェルズ1本に対して、サンティーテソーロはサドラーズウェルズをクロスしていることから、レシステンシアよりさらに垂れる可能性が低いと見ており、前に行って垂れない脚質の馬を探すというテーマに合致する。

あえて優劣をつけるという意味も込みで、過去2走を本気で走っている様子のないモリアーナを上位で評価したが、アタマで帰ってくる可能性も視野に入れた限りなく本命に近い対抗評価。

▲ 単穴

単穴はドゥーラ。前走の札幌2歳Sは、早目に抜け出して普通なら勝てる競馬をしていたドゥアイズを差し切っての勝利。

2着馬のドゥアイズを物差しに、遊びながら完勝したモリアーナとドゥアイズとでは優劣がついているという判断に加えて、新馬戦ではドゥーラにドゥアイズが勝っている事から、ドゥーラとドゥアイズの間での勝負づけは終わっていないという見立て。ドゥだらけでややこしい。そういう意味で対抗までの評価には至らなかった。

なお、この馬を高く評価している最大の理由は、新馬戦から牡馬混走を戦ってきて、前走も牡馬混走重賞を戦っているという経験値。2歳戦ではこういう経験がモノを言う。

△ 抑え

抑え最上位はアロマデローサ。アロマデローサは薔薇一族のキンシャサノキセキ産駒で、本来ならマイル戦では買いたい血統背景ではないが、1200でデビューして1400でレコード勝ちを収めている点と、その後の同距離ローテの1400で凡走した点を踏まえると、1400から1600への延長ローテがプラスに働く可能性を見出せる。スローの東京よりミドルの阪神1400の経験値の方が圧倒的に評価しやすい。

次点はドゥアイズ。蓋を開けたらドゥアイズも強かった…という場合、単純にモリアーナとドゥーラが抜けているだけという事になるのだが、札幌2歳Sでは3着馬には着差をつけており、ドゥーラとは遜色のないレースを披露していた。しがらきでドゥーラを再逆転する成長を遂げてきたのかという楽しみもある。

特注評価は3頭。くどいようだがスローしか経験していないアルテミスS上位組より、速い流れを経験しているファンタジーS組の方が圧倒的に評価しやすく、ブトンドールリバーラは評価しておく。この2頭の前走の着差はスタートでついたものと見ているため優劣なしの評価。スローのマイルしか経験せずに凡走した全姉からの学びなのか、1400を2戦使って駒を進めてきたウンブライルまでを評価対象とする。

◉ モリアーナ
○ サンティーテソーロ
▲ ドゥーラ
△ アロマデローサ
△ ドゥアイズ
注 ブトンドール
注 リバーラ
注 ウンブライル

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