【ジャパンカップ 2022】全頭評価 日本馬編

ジャパンカップ 全頭評価 日本馬編 競馬予想
ジャパンカップ 全頭評価 日本馬編
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11月27日に東京競馬場芝2400メートルで施行されるジャパンカップに登録されている海外招待馬全頭を評価していく。

招待馬の全頭評価や予想は以下のリンクからどうぞ。

東京芝2500が舞台の目黒記念とアルゼンチン共和国杯とでレースの質や好走馬のタイプが変わるように、事情こそ違えど、東京芝2400で施行される日本ダービーとジャパンカップとでも傾向が変わる。

日本の競走馬は、3歳春に東京芝2400メートルを誰よりも速く駆け抜けるために生産配合されている。ディープインパクト産駒を筆頭に、日本ダービーを好走するタイプの馬のキャリアのピークは3歳の春。

そのピークに対して、

  1. ピークを迎えた直後の3歳牡馬
  2. 3歳シーズンにピークを迎えられなかった古馬牡馬
  3. 筋肉のしなやかさが維持される牝馬
  4. 馬体の成長とともに筋肉のしなやかさが薄れる牡馬古馬

という具合に、大きく上記4タイプに分類できる。

ゆえに、ダービー馬やダービーを好走した馬が人気を裏切るケースが散見されるのがジャパンカップで、キャリアを重ねて能力を引き出せるようになった中穴クラスの好走が見受けられるのもジャパンカップ。今年は例年に比べて手薄なメンバー構成ではあるが、基本的に変な穴が開くレースではない。狙っても中穴までといった割り切りは必要。

ウインマイティー

阪神2400を稍重で激走した後に、中3週で女王杯を重馬場で激走。つまり、渋い馬場の坂越え2連発を短いスパンで対応したことになる。しかも前目の集団でレースを運んでいたためお釣りを残しているということはなく出し切っている。そこから中1週の関東輸送の2400メートル戦は馬が壊れないか心配になる。

ウインマリリン

阪神に前輸送までして挑んだメイチの女王杯を重馬場で好走しているため、ウインマイティー同様に反動不安で馬への負担が非常に気掛かり。重馬場での激走の後なのでそれでも疲れが抜けきらない可能性があるが、香港か有馬を目指す方が妥当ではないかと思わされる事案。

ヴェラアズール

常に上がり上位の脚を使って阪神外回りや東京2400に良積を残しているあたり条件は合う。欧州色の強いエイシンフラッシュ産駒なので3歳シーズンにピークを迎えられなかった古馬牡馬という位置付けで、5歳にしてようやくGⅠ挑戦。人気が先行している気がしなくもないが…。

ヴェルトライゼンデ

重厚なドイツ牝系のドリームジャーニー産駒なので、3歳シーズンにピークを迎えづらいタイプ。ジャパンカップで一発あるとすればこういう馬。前走は位置を取れずに後ろから外を回されて手前替えもうまくいかずチグハグなレース。そこから前を取りに行くタイプの鞍上への乗り替わり。これは変わり身の期待が高まる案件。非常に楽しみな一頭。

カラテ

否定的な見解は述べたくないと前置きしつつ、どういうわけか馬だけではなく屋根にも距離の壁がある。父トゥザグローリーも父の母トゥザヴィクトリーもジャパンカップは大敗しており、この馬自身も長い距離のレースに良績はない。いくら手薄なメンバーでも買いづらい。

ゴールドスミス

ノーザンテーストは二度成長するとはいうものの、8歳馬の初GⅠは卒業記念公演といった趣きしかない。

シャドウディーヴァ

前走は内を通した馬たちに有利なレースで後方から外を回して上がり上位の脚は使えている。着順ほど悲観する内容ではない。大幅距離延長で変わり身があれば。

シャフリヤール

典型的なクラシックタイプで日本ダービーでキャリアのピークを迎えた馬。昨年のジャパンカップは横山親子の小競り合いの煽りを受ける不利や最後の直線も進路が狭くなるようなところがあったが、勝ち馬には完全に力負け、3歳シーズンにピークを迎えられなかった2着馬にも斤量差もありながら力負けしたと言って良い内容。ドバイは好騎乗もあったが、前で進めて勝てたということは、クラシックタイプのディープインパクト産駒の溜めて弾けるというレーススタイルではなくキャラクターが変わったとも言える。秋天でもそういうレースをしたようにジャパンカップでも好位でレースを進める可能性が高い。溜めればもっと結果が違ったかもしれないが、それにしても3歳馬に完全にやられた形。ピークアウトする側にいる馬が強い3歳馬を逆転するイメージが全くない。現時点では抑えの以上の評価をする予定がない。

ダノンベルーガ

余程のことがなければ勝ち負け候補最右翼。負けるとすれば、展開の不利・調整不良・当日の状態というレベル。前走の秋天も2頭の3歳馬が圧倒的に抜けていた。イクイノックスとの着差は外をスムーズに回したイクイノックスと内に進路をとって斜めに走ったダノンベルーガという展開によるもので、実質的にこの2頭に差はない。まさにピークを迎えた直後の3歳牡馬。鬼に金棒で斤量の恩恵も受ける。距離が伸びて前走より忙しくならないであろうこともこの馬が強烈な上がりを使うという観点ではプラス。現時点では凡走するイメージが全くない。

デアリングタクト

2走連続で負けすぎたという事実は重い。並の馬であれば大したことではないのだが、無敗の三冠牝馬という色眼鏡で見られる立場の馬としては、なかなか厳しい現実に直面している。重馬場であれだけタフなレースを戦った後での中1週東京遠征で上積みがあるとすればシンプルにオバケで、オバケであるならば前走はクリアしていたはず…という評価になってしまう。

テーオーロイヤル

前走は不運だったとしか言いようがない。加速状態で不利を受けてしまってはどうにもならない。名牝シーザリオの血を引くリオンディーズ産駒なので東京が合わないはずがなく、前走を1人気で負けた後の今回は非常にお買い得なのかもしれない。

トラストケンシン

年齢を重ねて成長曲線を描いているのであれば話は別だが、重賞で好走したことのない7歳馬をGⅠ評価できる相馬眼は持ち合わせていない。

ハーツイストワール

この馬も3歳シーズンにピークを迎えられなかった古馬の代表格。ただし、ペースアップ耐性の低いハーツクライ産駒なので、100メートルとはいえ距離も短くなり、ペースも展開もアル共より厳しくなることが想定されるため、得意の東京とて凡走もあり得る。穴人気も想定されるため過剰な評価は避けたい。

ボッケリーニ

大崩れしない安定感を武器にキャリアを重ねてもGⅡ戦でも崩れ知らず。勝ち負けがどうこうとまでは言及できないが、キングカメハメハにトニービンという血統背景を加味してもココでも大崩れはないだろう。どういう重さであれ印は回しておくべき一頭。

ユーバーレーベン

陣営が秋天を叩いてジャパンカップと明言していた馬で、宣言通りのジャパンカップ参戦。昨年のジャパンカップでは、展開には目をつぶったとしても古馬牡馬に対して4キロの斤量アドバンテージを活かせなかった。以降も牡馬混走では底を見せてしまっており、ライラックよろしくミルコの一発単騎待ち。ミルコがツモれるかどうか。

ユニコーンライオン

回復の魔術師矢作先生のことなので、中1週でも重賞を連戦する可能性がある。キャリアを重ねてこそのゴリゴリの欧州型で軽視は禁物。

リッジマン

蔑む意図は一切ないながらも、今年のジャパンカップの辛いところは障害レースを挟んで地方に移籍した9歳馬が出走可能なラインにいるという点に他ならない。

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