【エリザベス女王杯2022】予想

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エリザベス女王杯 予想
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阪神競馬場芝2200メートルを舞台に開催されるエリザベス女王杯について予想を展開していく。

全頭評価は以下のリンクからどうぞ。

予想のテーマ

誤解を恐れずに言うと主流条件では求められない特殊能力が火を吹く舞台設定。

  • スタートから最初のコーナーまでの距離が525メートルと長いうえに、スタート直後に4コーナー出口付近の坂を降るため、テンから速い流れになりやすい。
  • 下級条件では向こう正面でペースが落ち着くこともあるが、宝塚記念を含めた重賞では緩みのないペースになりやすい。
  • 最後の直線が356.5メートルと短い小回りコースで開催されるため、3コーナー付近からのタフなロングスパート戦になりやすい。
  • ゴール前の坂でのバテ比べになりやすい。
  • 牝馬限定戦としてはタフで過酷な長距離戦であるため、状態や仕上がりの良さが物を言いやすい。

これらの理由から、体力・スタミナ・持久力を兼ね備えていることを前提として、坂という減速要素を苦にしない適正を持ち、状態や仕上がりに不安のない馬を狙う事を予想のテーマとしたい。

◉ 本命

本命はウインマリリン。成長力のスクリーンヒーロー産駒。代表産駒はゴールドアクターやモーリス。モーリスがそうであったようにスクリーンヒーロー産駒はレースを使いながら馬体の成長とともに良化するタイプ。ゴールドアクターは宝塚記念をはじめ非根幹距離に良績を残している。父父グラスワンダーにまでさかのぼると代表産駒のアーネストリーは宝塚記念勝ち馬。

昨年の日経賞では斤量差こそあれどカレンブーケドールやワールドプレミアに完勝。次走の春天も牝馬が挑んだ長距離GⅠと前置きすると立派な結果。その後のオールカマーでは、前が詰まって一度下げてから突き抜けるという強い競馬で、古馬になって馬体の成長とともに一段上のステージに上がったと見ていたのだが…、昨年のエリ女は肘の問題に加えて熱発もあり追い切りも消化不良で結果は既知の通り。

一方、今年は肘の問題が悪化することもなく、2走前の宝塚記念あたりから馬自体の好調さが戻っている。その宝塚記念では着順はさておき、その後に目処のつくレース内容で、前走はパンサラッサ・ユニコーンライオン・ジャックドールが引っ張るタフな流れのレースを大幅プラス体重で3着に好走と本来のウインマリリンが戻ってきている。

中間の調整過程としては、宝塚記念で取り入れた1週前輸送を今回も採用しており輸送面での不安は一切なく、最終追い切りは栗東でこなしており、元々攻め駆けするタイプではあるが、ラスト1Fを11秒と仕上がり上々。舌を出していたのはご愛嬌という事で見なかったことにする。

乗り替わりも大歓迎で、D・レーンは前目のレースを好む馬とは非常に相性が良く、この乗り替わりに関しては期待しかない。

5歳秋にして、ようやく色々な歯車が噛み合い、悲願のGⅠ制覇の大チャンス到来。

○ 対抗

対抗はアカイイト。昨年の勝ち馬が舐められ過ぎ。

キズナにロベルトという欧州色というかイギリス色の濃い馬で、エリ女は適鞍の中の適鞍。臨戦過程や中間の過程からもエリ女から逆算して色々と組み立てている様子だが、具体的には、府中牝馬Sを叩いてのエリ女は昨年と同じ臨戦過程で、中間の調整過程も昨年とほぼ同じ。1週前追い切りでは昨年同様に栗東坂路で自己ベストをマーク。メイチという理解で良いでしょう。適鞍にメイチは鬼に金棒。

良くも悪くも昨年のエリ女を勝ったことにより、主にハンデ面でレース選択の幅が狭くなってしまい、昨年のエリ女以降は適鞍を走れていない。適鞍を走っていないということは、この馬に対して真っ直ぐな評価が難しいという状態ではあるが、それにしても、陣営までもがGⅠ馬に対して一発あってもと発言している点には違和感しかない。

言い方を変えるとスイートスポットが狭いとも言えるが、エリ女はそのスイートスポットど真ん中なので2年連続の好走に大いに期待したい。

▲ 単穴

単穴はジェラルティーナ。小倉芝1800は大きな番組がないため評価されづらいが、この条件できっちり勝てる馬は、特殊条件にめっぽう強いスペシャリストである可能性が非常に高い。

小倉芝1800はコーナーを4つ回る小回りコースである事に加えて、直線も272mしかなく、更にコースの高低差も3mと小さくない非常に特殊なコース。

クロノジェネシスは小倉芝1800でデビューを勝ちを収めてその後の活躍は世間の知るところ。サラキアはキャリア晩年の小倉日経OPを勝利して府中牝馬S、エリザベス女王杯、有馬記念と引退が惜しまれた程の活躍ぶり。

ジェラルティーナは小倉1800で開催されたマカオJCTと筑後川特別で2連勝を挙げており、阪神2200で開催された京都記念では上がり最速で牝馬最上位着順、前走の中山2200のオールカマーでは上がり最速で重賞初制覇。この事から、ジェラルディーナがクロノジェネシスやサラキアと肩を並べるスペシャリストであると見ている。

もう2点強調しておきたいのが、ジェラルディーナはクロノジェネシスを管理した調教師が育てている馬だという点と、前走でこれまでとはタイプの違う前付け意識の高いジョッキーで勝ち切ったという点。後者に関しては、今回の乗り替わりは失礼ながら前走の乗り役の上位互換であり、鞍上強化と言える。

課題は斤量増。この点が不確定要素のため単穴評価にとどめたが、アタマも視野に高く評価している。

△ 抑え

抑え最上位はデアリングタクト。デアリングタクトに関しては無敗の三冠牝馬を必要以上に嫌うことはしないが、三冠達成時のデアリングタクトとの縦の比較はどうしても必要で、当時とは走法も変わっており同名の別馬という見方もできる。また、本当に状態が戻っているのであればジャパンカップを使えば良いという話で、そうではなくエリ女に狙いを定めているということは、牝馬限定重賞ならワンチャン…という受け取り方もできてしまう。前走は内有利の馬場で外を回しているという事情を考慮したとしても負けてはいけない相手に負け過ぎている。この状態で推定1人気も想定されるとなれば積極的には買いづらい。

アンドヴァラナウトは成績が悪かったわけでもなく極端にスタイルの変わるジョッキーへの乗り替わり。不確定要素が強く抑えまでしか評価できない。ウインマイティーは前走が稍重の2400メートル戦でなければもっと評価を上げたかった。テルツェットは血統構成等に文句がつかない一方で輸送も含めてテンションが鍵。返し馬まで見ない事には買いづらいため抑えまで。

雨量次第で考慮したい馬は、逃げ残りの目があるローザノワール、雨乞い枠のホウオウエミーズ、そして海外招待馬のマジカルラグーン。マジカルラグーンに関しては重以上に馬場が悪化したら本命まで引き上げる。

3歳馬に関しては例外なく1点も買わない。雨も予想されるなかで秋華賞からの連戦は反動不安しかなく、スタニングローズは阪神内回りではなく東京2400で買いたい馬、ナミュールは東京マイルで買いたい馬、ライラックは小柄な関東馬の阪神連続輸送で買い要素なし、ピンハイは自力は高いのかもしれないがスプリント色が非常に濃い血統背景でジャングルポケットが入ることからも東京か、阪神は阪神でも外回りで狙いたい。

◉ ウインマリリン
○ アカイイト
▲ ジェラルディーナ
△ デアリングタクト
△ アンドヴァラナウト
△ ウインマイティー
△ テルツェット
注 ローザノワール
注 ホウオウエミーズ
注 マジカルラグーン

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