【AR共和国杯2022】予想

アルゼンチン共和国杯 予想 競馬予想
アルゼンチン共和国杯 予想
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東京競馬場芝2500メートルを舞台に開催されるアルゼンチン共和国杯について予想を展開していく。

全頭評価は以下のリンクからどうぞ。

過去10年逃げ馬の好走例はなく、いつでも外に出せる位置で進めていた馬の好走は当然としても、後方からの追い込みも届いている。なお、上がり3ハロン最速馬は【3332】と、勝率・連対率・複勝率共に高い。

つまり、長距離の消耗戦と捉えるよりは、直線が広くて長い東京コースの決め手勝負と捉えておく方が正解と言えるだろう。

なお、血統予想を標榜している者として、たまにはそれらしいデータを提示しておく。過去10年ディープインパクト産駒の好走例はほとんどない。

アルゼンチン共和国杯 過去10年 ディープインパクト産駒 成績一覧

ディープインパクト産駒は走らないという議論ではなく、そもそもココに回らざるを得ない馬が出走していたに過ぎない。過去の当レースに出走したディープインパクト産駒は、根幹距離を速い上がりで勝てるようなタイプの馬ではなく、誤解を恐れずに言うと一線級ではなく能力は一枚落ち。距離適性も中長距離馬ばかりといった顔ぶれ。唯一好走しているソールインパクトはコテコテの長距離型ではなく北米牝系の軽い上がりを使えるタイプ。ディープインパクト産駒の過去の実績から鑑みても、アルゼンチン共和国杯はステイヤーを狙うと言うよりは速い上がりを使える馬を評価したいレース。

そうは言っても長距離戦のため基礎的なタフさは備えている大前提で、しっかり折り合って溜めを作れて、なおかつ速い上がりを使って好走している馬を狙う事を予想のテーマとする。

◎ 本命

本命はレインカルナティオ。2歳の暮れに骨盤骨折の大怪我を負い、1年1か月の長期休養を余儀なくされた馬で、ダートも使いつつようやく成績が安定してきた。特に昨年秋以降はコンスタントに速い上がりを披露している。3走前の新潟1800で崩れてはいるが、速い上がり自体は使えており、着順はワンターンの競馬が合わなかっただけのもの。また、昨年秋以降、コーナー4つの競馬では複勝率100%で底を見せていない。近走56〜57キロを背負って好走していた馬に対して54キロというハンデも手頃。

全姉のテトラドラクマも他の兄弟も母も祖母も短距離実績馬ではあるが、同じくルーラシップ産駒のメールドグラースも似たようなもので決して母系から距離適性を補うような配合ではない。さらには19年勝ち馬で18年も2着に好走しているムイトオブリガードも短距離母系のルーラーシップ産駒。よって距離は特に不安要素にはならない。むしろ、メールドグラースも古馬になって重賞を連勝しているように、トニービンの血を引くルーラーシップ産駒は成長力がセールスポイント。

また東京コースで開催されるレースにおいて、ノーザンファーム天栄管轄の美浦調教馬であることも強調しておきたい。

不運な怪我で出世の遅れた良血馬。
重賞初挑戦での一発回答に期待しつつ、本命評価とする。

○ 対抗

対抗はハーツイストワール。東京では【3501】と8連対で崩れ知らず。唯一連対を外したレースはDレーン騎乗時で度外視。Dレーンは良いジョッキーではあるが、騎乗スタイルから溜めて末脚を引き出す競馬には不向き。つまり、東京では実質パーフェクト連対。今回の乗り役は前走から継続騎乗のレジェンドで、どちらかといえば溜めて末脚の競馬に徹するタイプ。人馬共に舞台適性の塊。堅実な末脚もレース傾向と合致する。普通に考えれば軸として最適な馬という評価。

本命に据えきれなかった不安要素は失礼ながら厩舎。国枝厩舎の好走例は12年3着のマイネルマークまで遡るが、この馬は東京2400の本栖湖特別からの臨戦過程だった。もちろん馬の質もあるが、国枝厩舎管理馬の滞在競馬からアルゼンチン共和国杯への臨戦での好走例はない。また、東京コースへの臨戦で坂路調整を取り入れているパターンでの好走例も非常に少ない。ハーツイストワールは滞在競馬以外では美浦南ウッドでしか追われていない。南ウッド追いであれば滞在競馬からの臨戦は見なかった事にして本命評価で単勝も含めて本線の軸に据えたかったが、今回初めて調整パターンを変えて坂路で追い切られている点は良くも悪くも気になる。

▲ 単穴

単穴評価はテーオーロイヤル。昨年、一昨年の勝ち馬オーソリティもシーザリオの血を引く馬であったが、テーオーロイヤルもまたシーザリオの血を引く馬でリオンディーズ産駒。オーソリティが東京で崩れていないように、シーザリオの血を引く馬たちは阪神外回りや東京をスムーズに追走させるとしっかりと末脚を使うことができる。叩いた上積みも見込めるため前走より状態を上げて出てくるだろうが、トップハンデで速い上がりを使える確証がなく3番手評価に留める。

△ 押さえ

押さえは、カントルヒートオンビートブレークアップボスジラユーキャンスマイルという具合に、近走速い上がりを使えていた馬を手広く抑える。

なお、キラーアビリティは抑えでも拾わない。全頭評価でも触れたが、プラスの要素が何ひとつない。先行意識の強い早仕かけジョッキーのテン乗りが最大のマイナス材料で、現実問題として勝率・連対率・複勝率、全てにおいて東京の成績が群を抜いて悪い。単純に鞍上が良い悪いということではなく、騎乗スタイルの問題でヨーイドンの競馬には向かない。そして、2000でかかる馬を2500で使う理由もよくわからず、適鞍がなく消去法で仕方なくココを選んだという印象。血統的な背景としてもディープインパクトの速さを強調するような配合で、母父コンガリーもその父アラジも短いところに適性を示す馬。折り合う・溜める・上がりを使う、いずれも不安しかない。毎日王冠からマイルCSを目指して欲しかった。

◎ レインカルナティオ
○ ハーツイストワール
▲ テーオーロイヤル
△ カントル
△ ヒートオンビート
△ ブレークアップ
△ ボスジラ
△ ユーキャンスマイル

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