【天皇賞(秋)2022】予想

天皇賞(秋)2022 予想 競馬予想
天皇賞(秋)2022 予想
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秋の東京競馬場芝2000メートルを舞台に開催される伝統の中距離王決定戦。高額賞金レースであるにもかかわらず、このレースを叩いてジャパンカップを目指す馬もいるという少々歪んだレースでもある。好メンバーが揃った秋の古馬GⅠの予想を展開していく。

全頭評価は以下のリンクからどうぞ。

予想のテーマ

東京競馬場の根幹距離で開催されるレースのため想像の斜め上をいく穴は開かないものの、毎年アイドルホース級の人気馬が多数集まる事からオッズの盲点が生まれやすい。

誤解を恐れずに言うと中穴志向のGⅠ競走。

近年で言うとフィエールマン、アエロリット、サングレーザーあたりがオッズの盲点になっていた。昨年のエフフォーリアも、その後の有馬記念や大阪杯の単勝オッズを鑑みると人気の盲点になっていたと言って良いだろう。

グレードの高いレースで何度好走しても人気になりづらい能力・実績上位馬は一定数存在するが、それらの馬は過去の秋天を振り返っても積極的に予想に組み込んでおきたい。

また、例年通り、このレースに向かって仕上げているのか、あるいは、その先のジャパンカップを見据えて余力を残しているのかという点も考慮しておく。

加えて、今年は逃げ馬多数という特殊メンバーで開催されるレースという点も考慮しておく。

よって、今年の秋天においては、逃げ馬多数で超ハイペースの消耗戦になり得ること、オッズの盲点のGⅠ馬には例年通り敬意を払うということを予想のテーマとしたい。

◎ 本命

本命はポタジェ。ポタジェや関係者の名誉のためにも先に言っておくが、GⅠ馬に対しての想定人気ではない。まごう事なき人気の盲点。

前走の毎日王冠はトップハンデの58キロを背負ってのあからさまな前哨戦。そこでの敗戦は想定内。全頭評価でも触れたが、直近のポタジェの好走パターンは、前哨戦で控える競馬 → 本番で積極的な競馬というパターンが定番。前走は小頭数やメンバーレベルを考慮すると実質的に先行競馬ではない。つまり、今回は多数の逃げ馬が引っ張るレースを好位で進める可能性が非常に高い。

ポタジェはヴァイスリージェント系のディープインパクト産駒。昨年は馬券内3頭の能力が抜けていたので目をつぶるとして、近5年で毎年馬券内を確保しているのがヴァイスリージェント系。

秋天は能力上位の古馬一線級が集まりやすく、スローの瞬発力勝負になりづらいレース。そのため東京コースらしい軽さや一瞬のキレ味ではなく、底力やスピードの持続力が求められやすい。故にヴァイスリージェント系を含むパワフルなノーザンダンサー系に一日の長ありという事なのだろう。論より証拠、キレ味型のディープ産駒は過去一頭も勝てていない。

それはさておき、今回ポタジェを本命に推す最大の理由は大阪杯。コースは全く違うが、大阪杯はハナを叩いたジャックドールをアフリカンゴールドがつついた事によって淀みないペースになった。逃げ馬多数の秋天もそういうレースになる見込みが高い。

そうなれば、持続力勝負に適性を示すヴァイスリージェント系のポタジェにとってはおあつらえ向きのレースになる。

また、距離適性を鑑みてもジャパンカップを見据える理由がなくココが本番。

メンバー、ローテ、展開、実績、能力、勝負度合い、どれをとってもポタジェを買わない理由が見当たらない。

○ 対抗

対抗はジオグリフ。攻めの対抗評価であるため先に課題を挙げておくと時計への対応。

ジオグリフもまたヴァイスリージェント系で、将来的に大阪杯に出てくるようなら積極的に狙ってみたいと評価している馬。

今回、ひょんな事から天栄馬の庭の東京競馬場で大阪杯ライクなレースが展開される事になり、これはもう狙うしかないという話。

父ドレフォンは北米短距離GⅠ馬でストームキャットにヴァイスリージェントのニアリークロスを持つ。産駒にも短めの適性が伝わりがちではあるが、母系はむしろ長めの適性を示しているため、ジオグリフは短距離馬でもなければマイラーでもないという評価。そうは言っても前走の2400は長い。だとすれば、2000は適距離。

そして、ポタジェ同様にGⅠ馬に対する評価としては不当。脚部不安同士の3歳勢においてGⅠ馬と非GⅠ馬とで評価が入れ替わっている事案。

繰り返すが、将来的には大阪杯で狙ってみたい馬で今回は模擬大阪杯。少なくとも3歳勢同士では最も大阪杯っぽさを持ち合わせており、古馬勢との比較でもポタジェに負けず劣らず先輩風ならぬ大阪杯風を吹かせている。

GⅠ馬に対する不当な人気と、想定される今年のレースの質から積極的に狙ってみたい。

▲ 単穴

単穴はジャックドール。父モーリスは言わずと知れた秋天勝ち馬で、ロベルト×サドラーズウェルズ×メジロ牝系というかなり重厚な血統。ノーザンダンサー色の濃い馬は秋天のようなタフなレースにおける主役候補筆頭。

ジャックドールを好評価している理由も本命まで評価しきれなかった理由も前走の札幌記念。

ポジティブな理由は、逃げ一辺倒から引き出しの幅が広がった点と、札幌2000と東京2000、特に札幌記念と秋天のレースの質が近しいという点。どちらも緩みないペースになりやすくノーザンダンサー系の庭になりやすい。

ネガティブというか不安要素は、無いとは思うがハナを主張した場合に残しきれない可能性と、控えた場合の他馬との横の比較。後者に関してはポタジェを上にとる。

ただし、人気サイドでは最も不安要素の少ない1頭という評価であることは揺るがない。

☆ 特注

特注はノースブリッジ。勝ち負けするとまでは言わないが極端に過小評価されている1頭。レース展開を鑑みると、この馬が穴を開けても何ら驚かない。

推定下位人気の正体は時計への裏付けではあるが、前走はレコード決着の中上がり2位の脚は使っており、出遅れがなければ時計に対応できていた可能性も。つまり、時計への裏付けは不明のまま。見限るのは早計。

同じくモーリス産駒のジャックドールに重い印を回すのであれば、逃げ馬多数でモーリス産駒らしくスタミナを活かせる舞台になる可能性を見出せる事から、この馬にも重めの印を回しておきたい。

△ 抑え

抑え最上位はイクイノックス同じく脚部不安開けのジオグリフを対抗評価しておきながらという指摘は甘んじて受け入れるが、脚部不安明けの想定1人気は軸に据え辛い。また、速い上がりを使って好走している馬がダービー以上のハイペースの消耗戦に挑むという点も引っかかるが、印を下げている最大の理由はオッズ妙味。※追記:脚をためて直線に賭けるような作戦であるならば差し届かないリスクも考慮。

ダノンベルーガも抑えはするが、共同通信杯の幻影が人気を押し上げている側面ありで、実際には連続して大きく人気を裏切っている。イクイノックスとは別の理由で軸には据えられない。

最後の1頭はシャフリヤール。ジャパンカップで改めて評価したい1頭。適正のズレからキレ味型ディープインパクト産駒にとっての鬼門のレース。そこでの推定人気上位というのは手を出しづらく、大目標がジャパンカップというのも強気になれない理由。

※以下追記:
ダノンベルーガシャフリヤールは勇気をもって消す。買うとしてもフォーメーション3列目まで。まずダノンベルーガに関してはペースアップ耐性に大きな疑問符が付くため買うなら今回ではなく秋天の速い流れを経験した次走。シャフリヤールに関しては賞金額や適性を鑑みても大一番は明確にジャパンカップで、そもそも前走後のアナウンスもジャパンカップだった。秋天は屋根を含めた試運転と受け止める。

散々大阪杯と言っておきながら危うくスルーしかけたマリアエレーナを抑えに加える。確かに上位勢との能力差は気になるところではあるが、ハイペースの持続力戦という前提で斤量利も込みで抑えておきたい。ヴァイスリージェント系クロフネ産駒の持続力にも期待。歴史的に見てもクロフネのGⅠ級は牝馬に偏る。(ポタジェ「え?」)ただし、この馬もやはり本当に買いたいレースは大阪杯。

◎ ポタジェ
○ ジオグリフ
▲ ジャックドール
☆ ノースブリッジ
△ イクイノックス
△ ダノンベルーガ
△ シャフリヤール
△ マリアエレーナ(追加)

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