【菊花賞 2022】全頭評価

菊花賞 全頭評価 競馬予想
菊花賞 全頭評価
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2022年10月23日に阪神内回り3000メートルで開催される菊花賞に登録されている全頭を評価していく。

根幹距離で施行された皐月賞やダービーの成績や実績は一度リセットして、非根幹重賞を戦えるかどうかをフラットに検討したい。

予想も公開しているので以下のリンクからどうぞ。

アスクビクターモア

フランス牝系のディープインパクト産駒。母はイギリス生産フランス調教馬で母父のレインボークエストは凱旋門賞勝馬。そういう競馬をしていないだけで本質的には同じフランス牝系ディープインパクト産駒のフィエールマンに近いタイプと見る。京都の菊花賞で溜める競馬をすればフィエールマンのように上がり33秒台で勝てる馬なのだろうが、そういう競馬をしていないのでタラレバでしかない。阪神3000では前目の競馬で残せるイメージが薄く、仮に残せるとしたらタイトルホルダー級という話のような気が…。

アスクワイルドモア

アルゼンチン牝系のキズナ産駒。牝系も含めてキレ味が出る要素がなく、ホープフルSやダービーの敗戦はある意味で順当な結果。前走は外枠という事もあるだろうが下げて内に入れて前哨戦の競馬に徹しているため度外視可能で、それ以外の非根幹レースでは底を見せていない。過小評価されている一頭。本番で巻き返しても何ら驚かない。

インプレス

イギリス牝系のキズナ産駒。春のクラシックでどうにかなる血統ではない。前走はキズナ産駒御用達の2200の非根幹レースではあったが、このタイプの馬にヨーイドンの競馬は非常に分が悪い。前走より展開が向くとは思われるが、他馬との関係値をどこまで詰められるかがポイント。ただ、ルメールを確保しているあたりは不気味。

ヴェローナシチー

ゼンノロブロイにクロフネ、母系の奥にフランスの血が入っているという部分を鑑みると、持続力や最後のひと伸びに優れたエピファネイア産駒という評価。実際、いずれのレースもコンスタントに上位の上がりを使っており大崩れもない。前走はスタートで挟まれているので不利といえば不利で出負けして終了。実質レースに参加できていない。すみれS好走馬は歴史的に見てもロングディスタンスの非根幹レースへの適性を強く押し出す馬が多く、なおかつ、このタイプの馬は前で運んで持続力を活かしたレースが最も活きるため、そういう騎乗スタイルの鞍上を確保しているのは心強い。有力馬の一頭と見る。

ガイアフォース

クロフネ×ダンスインザダークのキタサンブラック産駒なので持続力の高さがセールスポイントではあるが評価が難しい。2走前の小倉は超高速馬場のためレコードそのものには大きな意味を持たず、前走は勝たなくても問題ない有力馬も参戦する前哨戦なので着順通りに結果を受け取るかどうかは別問題。人気も加味すると軸として買う説得材料に乏しい。

シェルビーズアイ

ノーザンファームのハービンジャー産駒は当たり年と言えるが、他牧場生産も含めたハービンジャー産駒全てに当てはまるわけではなく、言ってしまうとローカル長距離に回らざるを得ない馬という評価。

ジェンヌ

ディープインパクトにイギリス馬をつけているので、悪い意味ではなく未勝利に長くとどまっても致し方なし。成長曲線が緩やかで使いつつ良くなるタイプの配合ではあるが、3歳秋で他馬との成長の差が埋まっている確証はない。

シホノスペランツァ

ブラックタイドにロベルト系のメジロの馬なので、タフというよりはシンプルに重い。ダートも試されているので、長距離が合うというよりは長距離に回らざるを得ないという方が適切か。

ジャスティンパレス

イギリス色の強いディープインパクト産駒なので、下級条件は基礎能力でこなしたとしても上級条件の根幹距離のレースは合わない。神戸新聞杯がキャリア初の適鞍と言っても過言ではない。皐月賞やダービーでの敗戦は適性外なので全く気にする必要がない。他馬との力関係と反動は不安ではあるが、この馬自身にとっては条件好転と言える。

セイウンハーデス

中央未勝利の牝系なので、さすがに他馬との自力の差が出そうではあるが、それより気になるのは、1400でキャリアをスタートした馬で前走を先行するような気性の馬が3000メートルの長距離戦に挑むというのは厳しい戦いが想像できてしまう。

セレシオン

アルゼンチン牝系のハーツクライ産駒。アルゼンチン牝系ではあるのだが、母父はフランスの競走馬でバブルガムフェローの近親。日本競馬との親和性の高い牝系。そして、距離延長では成績を上昇させているという点に注目しておきたい。これは、ハーツクライ産駒のテンプレどおりではあるが、さらに今回は大幅な距離延長のため楽しみしかない。加えて、長距離戦の友道厩舎というのも楽しみのひとつ。印の重さは別としても印を回すことは確定。

タイムオブフライト

ロベルト系のディープインパクト産駒なので成長曲線が緩やかというものあるが、それはそれとして、そもそもデビューも遅く、本格化はまだ先になると思われる。自己条件で改めて。

ディナースタ

ドゥラメンテにアンブライドルズソングという字面からは、もっとキレ味に振られていても不思議ではないが、近しい配合のアリーヴォに近い適性を持っている様子。小回りの持続力勝負は歓迎だろう。アリーヴォとの違いは既に2600までをこなしている点。また、兄のジャックドールは前に行って持続力を発揮するタイプだが、弟のディナースタはマクリからの持続力発揮するタイプ。能力の使い所に差はあるものの、いずれにせよ持続力がセールスポイント。非常に面白い存在。

ドゥラドーレス

ディナースタとは方向性の違うドゥラメンテ産駒。こちらは、根幹向きという評価。母母のランスエッジはディープインパクトの半妹で、母母父のダンスインザダークはダービーや京都の菊花賞で結果を出してるタイプ。母のロカは阪神外回りで結果を出しており、ドゥラドーレス自信も東京、阪神外回り、札幌とスピード志向の競馬場に良績がある。阪神小回りの長距離戦とはベクトルが違うという見立て。

ビーアストニッシド

アメリカンペイトリオットは芝短距離志向の種牡馬で、どう考えても3000は長い。2000前後に距離の壁があると考えるのが妥当。

フェーングロッテン

ブラックタイドはディープインパクトの全兄でキタサンブラックの父であることから誤認されがちだが、決して長距離戦、そして坂のあるコースに良績のある種牡馬ではない。加えて母父キングヘイローは母の父として様々な距離レンジの馬を出すが、半兄ピクシーナイトをイメージすると短い側に適性を出していると考える方が妥当で、ブラックタイド産駒と言うことを加味すると、やはり長距離戦で好評価はできない。

プラダリア

ディープインパクトに北米牝系なので主流条件の方が合う。青葉賞で出し切ったような側面がある中でのダービー5着は立派。なまじ2400に良績があるため評価がブレそうだが、ステイヤー云々ではなく根幹向きという評価が妥当。ポタジェに近い血統構成なので、将来的に大阪杯に出てきた時に狙ってみたい。

ボーンディスウェイ

ドイツ牝系のハーツクライ産駒。ドイツ牝系のハーツクライ産駒の代表格はサリオスだが、あちらは短距離志向のデインヒルの影響を大きく受けている。ひるがえってボーンディスウェイは中長距離志向のドイツ牝系。父系も母系もペースアップ耐性が低く、ペースの上がらないタフなレースがベスト条件。凱旋門賞を2年連続激走したトルカータータッソのイメージ。天候も含めて展開次第とは思うが、大幅距離延長は追走が楽になるため歓迎。

ポッドボレット

先に結論から言ってしまうと本命候補筆頭。明け3歳直後に阪神2200すみれSを勝ててしまう馬は、キレない代わりに体力オバケという特殊スキルを手にしている可能性が非常に高い。すみれS好走馬はアリストテレス、サトノルークス、ショウリュウイクゾ、クリンチャー、キセキと数々の非根幹重賞実績馬が名を連ねる。前に行かなければ好走できていない点は気掛かりではあるが、サドラーズウェルズ系のジャスタウェイ産駒なので、タレに対する耐性はあるとみて期待してみる。屋根も積極性があり前で勝負する可能性が高い。あわよくばタイトルホルダー並みの積極策を仕掛けていただきたい。

ボルドグフーシュ

フランス牝系のスクリーンヒーロー産駒。スクリーンヒーローは牡駒に成績の偏るコルトサイアーで、セールスポイントは馬力やスタミナ。ボルドグフーシュは上がり上位の脚をコンスタントに繰り出しているが、これは父のスタミナに母系からフランス式の直線の伸びを補っているためだろう。距離や直線で他馬の脚が上がる中を伸びできても驚かない。

マイネルトルファン

マイネル軍団のオルフェーヴル産駒でユーバーレーベンやマイネルファンロンの弟。母父のロージズインメイも母母父のブライアンズタイムもタフさがセールスポイントの種牡馬で、父オルフェーヴルも阪神大賞典を最後方からトンデモレースを披露してくれたので阪神開催の長距離戦への適性面の不安は全くない。課題は明確で初関西遠征、初フルゲート、メンバー強化。超えるべきハードルは多いが先述のように馬個体としての適性は持ち合わせている。

ヤマニンゼスト

ロベルトとサドラーズウェルズを近い世代に持っており、日本の主流条件では苦戦しがちな血統背景。菊花賞が合う合わないというより、他の主流条件が合わない。エピファネイアもロベルト×サドラーズウェルズではあるが、そこと比べるのはさすがに違う。とは言え、相手強化の大舞台で一発というのがロベルト系だったりするうえに鞍上も鞍上で軽視は禁物。

レッドバリエンテ

母はチリのGⅠ馬という南米牝系のディープインパクト産駒。本来的には仕上がりの速さがセールスポイントだが、勝ち抜けに躓いて賞金加算に苦戦して除外対象。前走を厩舎の主戦でしっかり勝っているあたり、出走が叶ったとしても反動不安あり。

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