悲願達成なるか!?【凱旋門賞2022】

凱旋門賞2022 予想 凱旋門賞
凱旋門賞2022 予想
スポンサーリンク

今年もいよいよ直前にせまった凱旋門賞。今年は4頭の日本馬と16頭の欧州馬が参戦。近年まれにみる多頭数でのレースが開催される。言わずもがな世界のGⅠ馬が一堂に会するハイレベルのレース。毎年の事ではあるが、今年こそは日本競馬界の悲願達成の瞬間に立ち会いたい。

各馬の考察やコースガイドなどは別記事にまとめているので以下のリンクからどうぞ。

展開予想

単騎で楽に先行するタイトルホルダーに対して、ステイフーリッシュ、ディープボンドらの番手集団、そこから離れて後方待機組という具合に、大きく3つの馬群が縦長に広がる形でレースが展開すると読む。

まずは、タイトルホルダーだが、明らかに一頭だけテンの速力が突出している。欧州競馬において、ラビットではない馬がこのレベルの速さでハナを主張することは皆無に等しく、欧州勢はついてこられないというより、ついていくと自滅する。馬がかかったといった特殊な事情がない限りタイトルホルダーに付き合う馬はまずいない。よって、先にも触れた通りタイトルホルダーは楽に先手を取れる。

その後を追いかけたいのがステイフーリッシュとディープボンド、そして、読みが正しければマレオーストラリスもこの集団に加わる。

先にステイフーリッシュについて言及しておく。鞍上のルメールが戦前のインタビューで、タイトルホルダーがいるので逃げられないとしながらも、前に行くとは語っており、加えて、管理トレーナーの矢作調教師もゲート確定後に前に行くだろうとコメントを残しているため、番手を主張することは濃厚。大外20番ゲートではあるが、むしろ外に誰もいないため比較的楽に番手を主張可能と見る。

次いでディープボンド。屋根こそ違うが、タイトルホルダーを好きに逃すと厄介だと一番よく理解しているのが、天皇賞でタイトルホルダーの後陣を配したディープボンド陣営。また、鞍上の川田将雅の騎乗スタイルも後ろに構えるタイプではなく比較的前での勝負を好むタイプであり、このことも前付けするであろう論拠になる。なお、1週前追い切りは矢作厩舎に帯同しているエントシャイデンを含むステイフーリッシュとの3頭併せを行っており、このこともディープボンドとステイフーリッシュが近い位置でレースを進めると読む事への裏付けと言って良いだろう。

そして、マレオーストラリス。前走は馬群に入れる競馬で敗れているが、勝鞍はラチ沿い前を逃げる形を取っている。本来的には溜め逃げのような形こそがマレオーストラリスの勝機なのだろうが、ファーブル陣営は凱旋門賞を意識しているのかいないのかは不明ながら、前走は馬群の中での競馬を選択した。これは、凱旋門賞かどうかは別としても次戦に向けて馬群に入れる模擬戦を実施したと見ている。結果的に馬群の中での模擬戦が今回の展開とマッチしそうという状況である。ラチ沿い前を好む馬だけに外枠はツラいが、すぐ隣の大外ステイフーリッシュも前に行く見込みが高いため、ステイフーリッシュにつきあう形で前に行きやすいと考えて良いだろう。

最後に、番手集団の後の3グループ目だが、この集団が例年通りの凱旋門賞を展開するであろう馬群。各陣営のラビットが牽制し合う中をドウデュースを含む人気上位馬たちが牽制し合うと予想する。思ってたんと違う…が競馬あるあるではあるが、そこは本番の楽しみにとっておく。

本命

タイトルホルダー

本命はこの馬以外に考えられない。

これは決して日本人だからという感情バイアスではない。タイトルホルダーの競馬のスタイルを出走各馬横並びで比較した際、特に欧州勢に対して突き抜けたものを持っているからに他ならない。

別記事でも触れさせていただいたが、そもそも論として、欧州競馬にはテンから飛ばしてレースに勝つという発想が根底からない。

そのため、タイトルホルダーのリズム、つまりはマイペースがハイペースのタイトルホルダーの逃げが絶対的なアドバンテージだと言える。

仮に各陣営のラビットがタイトルホルダーだけをマークしているのであればタイトルホルダーを潰すことも可能と思われるが、縦長馬群においては他の有力馬に対して何の牽制にもならず、ひいては、タイトルホルダーの後塵にはステイフーリッシュやディープボンドが形成する番手集団がいる可能性が高い。これもまた通常の欧州競馬よりペースが速い。昨年のフォワ賞でのディープボンドを物差しにすると非常にわかりやすく、日本馬のマイペース逃げは欧州馬にとっての戸惑いを産む。

つまり、対タイトルホルダーという意味での欧州勢のラビット戦略は機能しないと見ている。

また、血統背景を鑑みても母系のモチベーター・モンジュー・サドラーズウェルズという重厚さは欧州勢に対しても決して引けを取らず、逃げましたけどタレました…となってしまう可能性も低いと見る。降雨も予想される中での緩い馬場だけが気掛かりではあるが、こればかりは蓋を開けてみないとわからないため、あえてもう気にしないことにする。

そして、物差しが日本馬でしかないが、菊花賞も天皇賞も宝塚記念も、日本の中ではタフとされる阪神競馬場で逃げ切るどころか最後は後続を突き放してみせている。

タイトルホルダーここにあり!という競馬を世界に見せつけていただきたい。

対抗

マレオーストラリス

対抗はマレオーストラリス。

凱旋門賞でこの馬を語る際に外せないのが地元フランスのファーブル調教師。

何が凄いかというと、史上最多の凱旋門賞8勝も偉業の中の偉業ではあるのだが、ロンシャン開催の凱旋門賞において毎回必ず馬券内に管理馬を送り込む事こそファーブル調教師の偉業であり、尊敬の念を込めて異常と表現させていただきたい。

19年凱旋門賞馬のヴァルトガイストもファーブル厩舎管理馬だが、ヴァルトガイストは9人気での戴冠である。

マレオーストラリスは昨年も凱旋門賞参戦が視野に入っていたが、ガネー勝を快勝し一躍有力馬に浮上しながらも、足首を痛めて無念の長期離脱。それによって、ファーブル陣営としても参戦を断念せざるを得ない立場になってしまった。それから1年後、人馬ともにリベンジの機会を得た事になる。

19年のヴァルトガイストは叩き5戦目にあたる凱旋門賞で勝利を収めたが、偶然か必然か、マレオーストラリスも5走目。必然と思えてくるあたりも百戦錬磨の策士ゆえの後光のようなものだろう。

血統背景について触れておくと、父はクールモアスタッドが所有するアイルランド色の強いオーストラリアだが、母系はフランスやドイツの色が濃い。フランスを主戦場にしている馬に対してフランス競馬適性も何もないが、タフすぎないバランスが保たれているという評価で良いだろう。

対抗評価は人気も考慮してのことではあるが、ファーブルマジックに大いに期待したい。

単穴以降の馬に対する評価

正直なところ、タイトルホルダー以外は何がきてもおかしくないと思っている。逆説的にタイトルホルダーを絶対的に評価しているということでもあるが…。

様々なパターンが考えられる中で、日本馬の前残りは確実に視野に入れておきたい。よって、ステイフーリッシュとディープボンドは自動的に抑える。

重馬場の緩い流れの後方馬群から抜け出してくる馬を想像した場合、ドイツ馬も評価しておきたい。なお、ドイツ馬に関しては昨年覇者のトルカータータッソは消すほどの決定的な材料はないながらも、妙味も考慮したうえで主戦がトルカータータッソとスイッチしている最内枠のメンドシーノを上に取りたい。

その他は、ドイツで勝鞍を重ねているアルピニスタ、地元フランス勢のヴァデニ、オネストまでを抑えたい。

◎ タイトルホルダー
○ マレオーストラリス
▲ メンドシーノ
☆ ステイフーリッシュ
☆ ディープボンド
△ アルピニスタ
△ ヴァデニ
△ オネスト

タイトルとURLをコピーしました